May 10, 2010

不動産投資信託とキャピタルゲイン

不動産投資信託は、大きくキャピタルゲインを目指すことはないと思う。ミドルリスクミドルリターンと言われるが、確かに大きく上下もなく、一方、分配金は安定的に支払われる。今、自分の株式投資を熱心に、不動産投資信託へ転換する。今後もこの流れを続けるつもりだ。しかし、最近の価格下落が激しい。
アパート経営に興味を持っている。中古ワンルームマンションや中古ファミリータイプマンションから不動産投資をする場合、アパートを保有しているのが、資産価値があると考えているからだ。マンションの管理は、中古ワンルームマンションなどの賃貸に比べて意思決定が早い。これは大きな価値だと思っていいのではないか。
 旅客機の整備は、飛行時間や飛行回数によって「ライン整備」「A整備」「C整備」「M整備」の4つの段階に分けて実施される。それぞれの現場を訪ね、世界の空を毎日のように飛び続ける旅客機がどう整備されているのかを見ていこう。

【秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話:旅客機の整備の話。“空の安全”はどう守られている?】

●ライン整備とドック整備

 まず、空港でスポットに到着してから出発するまでの間に駐機エリアで実施されるのが「ライン整備」である。ライン整備は目視による点検が基本だ。外観に異常がないか、タイヤがすり減っていないかなどをチェックする。旅客機が着陸してから次に出発するまでの時間は、国際線で約2時間、国内線の場合はわずか45分〜1時間。もし不具合が発見されれば、その限られた時間内に修理を終えなければならない。ライン整備の仕事は乗客が飛行機を降りた瞬間から始まり、まさに時間との戦いである。

 少しでも効率よく整備を進めるために、最新の旅客機は、上空を飛行中に自機の状態を地上に送信する機能を備えるようになった。整備士たちは、空港に向かって飛行中の旅客機から送られてくるデータや情報をもとに事前に交換部品などを用意し、迅速に対応できる体制をとる。

 こうしたライン整備が各地の空港で日常の運航の合間に行われるのに対し、ハンガー(格納庫)に機体を搬入してより本格的に点検・整備を行うのが、次に紹介する「ドック整備」と呼ばれるもの。ドック整備は成田や羽田などの主要な空港が舞台になり、飛行時間や期間によって「A整備」「C整備」「M整備」に細分化されている。

●クルマの「車検」に当たるC整備

 エアラインや機種によっても異なるが、A整備は飛行時間で300〜500時間(または約1カ月)ごとに行われる。通常はその日のフライトが終わったあとにドック入りし、10人程度の人員で作業を分担。エンジン、フラップ、ランディングギア、ブレーキなどの重要部品のチェックと、オイルなどの補充・交換、各部の清掃などが主な作業項目だ。整備に要する時間は8時間程度で、翌朝には作業を終えてハンガーアウトする。成田空港で働くあるベテラン整備士は、私のインタビューに答えてこう話してくれた。

「深夜から早朝にかけての徹夜作業を終え、翌朝の一番機を送り出すときの気持ちは、言葉では例えようがありません。身体はみんなくたくたですが、整備に当たったどのスタッフの顔も充実感に満たされています」

 一方、飛行時間で4000〜6000時間、ほぼ1年から1年半に1回実施されるのがC整備である。C整備では機体各部のパネルが取り外され、細部にわたって入念な点検作業が進められる。ハンガーインからハンガーアウトまで最低でも1週間から10日を必要とするC整備は、車でいう「車検整備」に当たると考えていいだろう。

●M整備で新品同様にリフレッシュ

 そして旅客機の整備の中でも最も多くの時間と労力をかけるのが、M整備だ。これは4〜5年に1回、約1カ月かけて進められる。骨組みがむき出しになるまで機体が分解されるほか、塗装もすべて剥がされ、構造的な点検や部品の交換、再塗装などを実施。M整備を終えた機体は、まるで新品同様にリフレッシュされる。

 旅客機はまた、こうした機体の定期整備のほか、エンジンなどの装備品にもそれぞれ定期整備や定期交換が義務づけられている。取り外されたエンジンなどの部品は「ショップ」と呼ばれる専門のメンテナンスセンターに搬入。そこで分解・修理・再組み立てされ、生まれ変わる。

 重要部品であるエンジンのオーバーホールや大掛かりなM整備までをすべて自社で行うエアラインは最近少なくなり、大手エアラインでも中国やシンガポール、ドイツなどの航空機メンテナンス専門会社に委託するようになった。整備を外注しているエアラインでは、戻ってきたエンジンや機体がきちんと整備されているかどうかの入念なチェックが必要なのは言うまでもない。空の安全を守るために、各社とも二重、三重のチェック体制をいかに構築していくかが重要テーマになっている。

●重整備に対応する近代設備

 さて、C整備には最低でも1週間から10日、M整備になると約1カ月の期間を要することは前述したとおりだ。それだけの重整備には大がかりな施設が必要で、主要エアライン各社はそれぞれのハブ空港に近代的な設備を整えた巨大なハンガーを設置し、重整備に対応している。ここで、実際にハンガーの内部を覗いてみよう。

 整備ハンガーを空港側から眺めてみると、まず目につくのが、旅客機を出し入れするためのスライド扉だ。初めて近くで見る人は、その大きさに圧倒されるかもしれない。旅客機を搬入するときに垂直尾翼がひっかからないよう、扉の上部に切り込みを入れてあるハンガーにも何度かお目にかかった。現時点で最も大きいエアバスA380は、地上から垂直尾翼の先までの高さが24.26メートル──これは8階建てのビルの高さに相当する。

 そのスライドドアから中に入ってみると、巨大な建物の内部は、整備士たちが効率的に作業を行えるよう随所に工夫が凝らされていた。たとえばC整備では、部品を一つひとつ取り外して点検作業を行う必要から、機体のどの場所にも手が届くように「ドックスタンド」と呼ばれる作業用の足場が組めるようになっている。天井には、交換する部品を運搬するためのクレーンなども装備。フロアに配置された大型のラックは、必要なときに必要な工具や器具類をスムーズに取り出せるよう、きれいに整理整頓されていたのも印象的だ。周囲を見わたすと、目に入ってくるのは重要部品を専門に整備する「ショップ整備」のための施設で、機体から取り外されたエンジンや電子機器などはここで重点的に検査・修理される。

●ヨーロッパ最大の整備格納庫

 主要空港に設置されたエアライン各社のハンガーは、大型機でも一度に2機、単通路の小型機なら3機を収納できるスケールのものが少なくない。M整備で搬入された機体があれば、約1カ月にわたってハンガーの一角が占拠されてしまうので、他の機体の整備も同時に実施するとなるとどうしてもそれだけのスペースが要るのだ。

 当然、旅客機が大型化すれば、より大きなハンガーが必要になる。ドイツのフランクフルト空港で、2008年に開設されたルフトハンザのA380用整備ハンガーを見学させてもらった。

 床面積およそ2万5000平方メートルのこの新ハンガーは、幅79.76メートル、高さ24.26メートルのエアバスA380を、現段階で2機(ボーイング747なら3機)格納できるスペースを有している。内部に立って周囲を見渡してみると、とにかく広い。ルフトハンザの幹部は「フランクフルト空港は、今後私たちが運航していく計15機のA380のペース基地になります」と話していた。同ハンガーの第2期工事もすでに進行中で、2015年にはA380を4機同時に整備できるヨーロッパ最大の巨大整備ハンガーがフランクフルト空港に誕生する。

●整備工場の見学会に参加しよう

 飛行機ファンやエアラインファンの人たちからは、よく「整備ハンガーを見学することはできませんか?」といった質問が届く。航空の世界に興味をもち、将来は空港で働く仕事に就きたいと願う若い人も増えているのだろう。そんな人たちにぜひ活用してほしいのが、エアラインが主催する航空教室だ。

 ANAやJALは、羽田空港の機体整備工場で一般の人たちを対象にした見学会を実施している(参加は無料)。以下は、前に取材したJALの見学会での様子である──。

 東京モノレールの新整備場駅から歩いて2分。集合場所であるJALの「M1ビル」の正面玄関前に到着すると、参加者全員にネックストラップのついた「見学者ID」が配布された。3階の見学者ホールへ移動する途中でJALのロゴマークの入った作業用つなぎ服を着た整備士たちとすれ違うと、旅客機の整備現場に足を踏み入れたことを否応なく実感する。見学者は最初に見学者ホールでビデオを見ながら簡単な説明を受け、その後はホールに展示されたジェットエンジンや航空機、格納庫などの模型を見学。ここでパイロットやキャビンアテンダントの制服・制帽を着用しての記念撮影もできる。

●間近で見る離着陸も迫力満点

 そして、いよいよ整備ハンガーへ。ハンガー全体を一望できる見学用デッキで、担当者から旅客機整備の概要が説明される。ドック入りしている旅客機が意外に小さく見えるのは、それだけハンガーが巨大であることの裏返しだろう。エプロンに面したスライド扉は開かれ、その先から離発着する旅客機のエンジン音が響いてきた。

 小学生の男の子の引率で来ていた父親は「想像以上に大きな施設であることにビックリしました。いまから実際にハンガーに降りられるそうですが、飛行機を目の前で観察できるなどめったにない機会ですので、子供と2人でワクワクしています」と、むしろ自分のほうが興奮した様子で話していた。

 ハンガーに降り、真下から機体や主翼を見上げる参加者たち。どの目も、そのスケールの大きさに釘付けになっているようだ。機体の構造に関しての説明を聞きながら、開かれたスライド扉の向うばかりをチラチラと気にしている女性がいた。扉の先は羽田空港で、目の前に広がる滑走路から国内の各都市に向けて旅客機が次々に飛び立っていく。こんな光景は、普段なかなか見ることはできない。女性の視線に気づいた担当者が「せっかく扉が開いていますので、離着陸の様子をしばらく見学しましょう」と呼びかけると、見学者の間にどよめきと歓声が上がった。

 整備工場の見学はANAでも実施している。JAL、ANAともに個人でも団体でも参加OK。申込みは、JALは電話予約の上、所定の用紙に記入してFAXまたは郵送で。ANAはWebサイトからの予約・申込みが可能だ。整備工場までの交通案内や見学の概要、見学可能日、注意事項などもWebサイトに詳しく掲載されているので、参考にしてほしい。

●整備工場の見学について:
JAL:http://www.jal.co.jp/kengaku/
ANA:http://www.ana.co.jp/cp/kengaku/

【秋本俊二,Business Media 誠】


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